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『Hidden Potential』で考える、「一番早い英語の上達法」

英語学習法

今読んでいるアダム・グラント著『Hidden Potential 可能性の科学』のなかで、興味深いエピソードがあったので、英語勉強法のアイディアのひとつとして、考えてみます。

HIDDEN POTENTIAL 可能性の科学ーーあなたの限界は、まだ先にある (単行本) [ アダム・グラント ]

価格:2200円
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感想(1件)

この本は、「成功や才能は生まれつきではなく、後天的に伸ばせる」というテーマで、人間の可能性を広げるステップを、実例とともに解説、深堀りしています。

チャプター1 は、「「不快な経験」こそ最高の成長剤」。

まず最初に出てくるのが、ポリグロットの2人の例。ポリグロット(Polyglot)は、一般に3〜4つ以上の流暢な言語を操る人。なお、2つ以上は、マルチリンガル(Multilingual)。6つ以上は、ハイパーポリグロット(Hyperpolyglot)。

6ヶ国語を10年でマスターした「普通の人たち」

本の中で紹介されているのは、数々の言語を操る「ポリグロット」のサラとベニーという2人の例です。

英語だけでも苦労する我々にとっては夢のような話。そして、普通の人からすると、「もともと語学の才能があったんだ」とか、「子どもの時から勉強してたんでしょ」と思いがちですが、具体例に出てきた二人(サラとベニー)は、その思い込みを覆します。

語学が苦手だったり、おとなになってから複数言語をマスターしたり。そして、驚異的なスピードで習得するのです。6ヶ国語をマスターするのに、たった10年。

筆者曰く、サラとベニーに共通する成長の秘訣は「恐れという障壁を乗り越えた」こと – それは、「学習に伴う不快感」に自らを積極的に慣らしていったということ。

具体的には、次の3つの勇気を、意図的に振り絞ったのです。

  1. コンフォートゾーンを抜け出す勇気(慣れ親しんだ学習法を捨てる)
  2. 準備不足のまま挑戦する勇気(「完璧に話せるようになってから」をやめる)
  3. 誰よりも失敗する勇気(失敗を重ねることで不安を消す)

人は、不安・不快な経験を積極的に重ねると、早く成長する。

そして、失敗すればするほど恐れは薄れ、結果進歩は早まる。つまり、多く失敗することが、不安への最善の対処法なのだ、ということのようです。

外資系20年で実感する「飛び込んだ者勝ち」のリアル

振り返ってみると、私自身も最初は英語に自信がなく、まごまごすることが多かったと思います。

今でこそTOEIC 975点を取得し、外資系企業で20年弱働いたため、英語でのコミュニケーションに恐怖や不快感を感じることはほとんどなくなりました。

しかし、昔はまったく違いました。 自信がなく、文法や単語の間違いを恐れ、LとRの発音の違いに恥ずかしい思いを何度も経験してきました。会議で聞き返されて「私の英語じゃ伝わらない」と悔しく恥ずかしい思いをしたことも数知れません。

それでも、英会話スクールの環境や外資系企業という「まだ心の準備が整っていない場所」に思い切って飛び込みました。

結果として、テキストに向かって黙々と「勉強」する以上に、恥をかきながら実践に揉まれたことこそが、一番の英会話上達の近道だったと実感しています。

(ちなみに大学時代に習ったフランス語や、大人になってから手をつけたスペイン語はすっかり忘れてしまいました…。本気で身につけるなら、文法書を開くより現地に飛び飛ぶのが一番だと身にしみています)

日本にいながら「不快感」を活用して英語力を爆伸びさせるアイディア

「でも、海外留学や外資系勤務なんて急にできないよ…」と思う方が殆どでしょう。私も、今からフランス留学はちょっとキビシイ。

でも、日本にいながら、意図的に「ちょっと不快で不安な環境」を作ってみるアイディアを3つ、考えてみました。

1. 「英語でしか話せない」オンライン英会話の「初見講師」に突撃する

いつも同じ慣れたお気に入りの先生と話すのは「快適(コンフォートゾーン)」です。あえて毎回、評価の高い「初対面の先生」や「少しなまりのある地域の先生」を選んでみる。 「伝わらなかったらどうしよう」という適度な緊張感と不快感が、脳をフル回転させます。

2. 準備率50%で「英語のコミュニティ」に参加してみる

Meetupや言語交換イベント、英語で趣味を語るオンラインコミュニティなど、「まだ自分には早いかも…」と思う場に飛び込んでみます。 話せなくてドギマギする体験こそが、実は最大の成長のトリガーと信じて。

3. SNSや日記で「間違えてもいいからアウトプット」する

X(旧Twitter)やInstagramなどで、今日あったことを英語で1行発信してみます。「文法が間違っていたら恥ずかしい」という恐怖を捨て、あえて公開の場に出すことで、「失敗に強い心」が作られます。

失敗の数だけ、英語は上達する

『Hidden Potential』が教えてくれるのは、「不安や不快感は、自分が成長している証拠である」という心強いメッセージでした。

英語に限らず、起業や提案など、「完璧に準備が整ったら」と考えていると、いつまでたっても実践の機会は訪れない – というのは、よく言われることだけど、それでも、なかなか不安なもの。

この本は、ちょっと怖いな、恥ずかしいな、と感じる場所に一歩踏み出す勇気をくれそうです。

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